HL7 FHIR JP Core ImplementationGuide
1.1.2 - release Japan flag

HL7 FHIR JP Core ImplementationGuide - Local Development build (v1.1.2) built by the FHIR (HL7® FHIR® Standard) Build Tools. See the Directory of published versions

CapabilityStatement

CapablityStatementは、実際のユースケースに応じて各アクタがどのような振る舞いや機能を有しているかを外部向けに公開するためのものである。
JP Coreを派生したサイトでは、アクタ毎にこれらの機能定義を作成し、コンフォーマンスとして提示することを推奨する(SHOULD)。
ここではCapability Statementを構成する要素に対し策定時の注意事項や要求レベルについて記載をするとともに、各サイトでCapability Statementを作成する際の参考として作成例を提示する。

Capability Statement作成

アクタ選出

データ受け渡し等を行う場合、送受信の両方のアクタについてCapability Statementを記載とすることが出来る。一般的にServer側へのCapabilityStatement定義され、Client側は必要に応じて記載する。役割やデータの受け渡しのフローにより、アクタが複数になる場合、それぞれのアクタにてCapability Statementの記載を検討する。

対象プロファイル(Profile)

ユースケースより対象となるプロファイル(Profile)を洗い出しを行なう。JP Coreで定義されているプロファイル場合は、これを優先して利用する。JP Coreで定義されていないプロファイルについても記載することは可能であり、FHIR BASEを初めてとして、他のImplementation Guideより適切なプロファイルを選択する。

インタラクション

各プロファイル(Profile)に対して、どのようなインタラクションを提供するかを決定する。

インタラクション 説明
create 新規作成
search-type 指定されたタイプのすべてのリソース
read 現在状態の検索
vread 履歴検索
update 新規作成,更新
patch 更新
delete 削除
history-instance 特定のリソースの変更履歴を取得する。
history-type 特定のタイプのすべてのリソースの変更履歴を取得する。

検索パラメータ(Search Parameter)定義

対象検索パラメータの列挙

FHIR BASEにある定義済み検索パラメータ(Defined Search Parameters)やJP Coreで定義された検索パラメータの中より、適合するものがないかを確認しあればこれを採用する。 もし適合するものが見つからない場合、独自にSearch Parameterを定義した上で追加する。

Capability Statementの実装例

  • ユースケース
    リソースデータを提供するServerに対して、Clientに対して検索機能をする。

  • 登場アクタの説明

アクタ 説明
Server FHIR準拠したサーバで、Resourceを永続化して保持ししているものに対して検索のサービスを提供する。
Client FHIR準拠したクライアントにて、リソースに対する検索機能を有する。

Server CapabilityStatement

JP Core Server Capability Statement

Client CapabilityStatement

JP Core Client Capability Statement

本実装ガイドへのご質問・ご指摘については、GitHub IssueおよびGitHub PullRequestにて受け付けております。