SEAMAT2FHIR ドラフト版
0.1.1 - draft Japan

SEAMAT2FHIR ドラフト版 - Local Development build (v0.1.1) built by the FHIR (HL7® FHIR® Standard) Build Tools. See the Directory of published versions

SEAMAT2FHIR仕様  JP-SEAMAT2FHIR

項目内容
定義URL http://jpfhir.jp/fhir/seamat2fhir/ImplementationGuide/jpfhir.jp.seamat2fhir
Version 0.1.1
Name

SEAMAT2FHIR

Title

SEAMAT2FHIR ドラフト版

Status Draft ( 2023-11-27 )
Copyright

Copyright (temporaly) by SIP D1 SEAMAT2FHIR WG, CC(Creative Commons license) BY-ND CC表示・改変禁止

SEAMATフォーマットをFHIRに変換するためのFHIR実装ガイド

«注意:このIGは開発中のバージョンです。» «本実装ガイドは、内閣府SIP第3期「統合型ヘルスケアシステムの構築」サブテーマD1の研究開発のひとつとして作成されています。»

本実装ガイド(IG)の目的

本実装ガイドは、SEAMATに準拠したデータフォーマットとフォルダ構成でSS-MIX2拡張ストレージに出力された心電図検査レポートのCDA文書を、FHIRドキュメントに変換する際の各種制約を記述する。

本実装ガイドは、FHIR R4.0.1に従い、JP-Core V1.1.2からの派生プロファイルの実装ガイドとして作成されている。従って、本実装ガイドに記述されていないことについては、JP-Core V1.1.2を参照していただきたい。

想定する運用形態

本実装ガイドで想定する運用形態は、以下の通りである。

  • 医療機関において患者に対して心電図検査を実施し、心電図データを取得してファイリングする
  • 心電図データに対応したファイリングシステムや生理検査部門システム等で、取得した心電図データから心電図検査レポートを生成し、CDA文書に変換してSS-MIX2拡張ストレージに出力する
  • ファサード型のFHIRサーバーやFHIR変換プログラムで、SS-MIX2拡張ストレージからCDA文書を取り出してFHIRドキュメントに変換し、FHIRのRESTful APIを利用してFHIRクライアントに返したり、FHIRリポジトリに登録したりして利用する

参照する仕様等

本実装ガイドは、以下の仕様等を参照して作成されている。

文書データの表現形式

ファイル形式

ファイル形式は、JSON形式(JavaScriptObjectNotation:RFC8259、IETFSTD90、ECMA-4042ndedition)とする。 ファイル名を有するファイルを作成する場合には、特に送受信施設間で別の取り決めがない限り、.jsonの拡張子を末尾に付与するものとする。

文字集合

文字集合はUnicode文字セットとする。これはISO/IEC10646:2017(JIS X0221国際符号化文字集合)と同一である。

符号化形式

文字符号化形式は、UTF-8(ISO/IEC10646 UCSTransformationFormat8)とする。ネットワーク上で直接データを送受信することを想定し、バイト順マーク(BOM:byteordermark:UTF-8では0xEF0xBB0xBF)を先頭に付与しないものとする。

設計上のトピック

各リソースのプロファイルのURLの命名規則を下記とする

本実装ガイドでは、下記のような命名規則により各リソースのプロファイルURLを生成することとする。

http://jpfhir.jp/fhir/SEAMAT/StructureDefinition/JP_<リソース名>_SEAMAT_<用途>(SEAMAT共通)
Bundle.identifierにSS-MIX2拡張ストレージのコンテンツフォルダ名を持たせる

SS-MIX2では、拡張ストレージのコンテンツフォルダ名は、以下のような書式で記載することが求められている。

「<患者ID>_<診療日>_<データ種別>_<特定キー>_<発生日時>_<診療科コード>_<コンディションフラグ>」

SEAMATでは、これらの要素に、以下のような項目を組み合わせて指定することが決められている。

  • <患者ID> : 心エコー検査レポートの対象患者の該当医療機関におけるID
  • <診療日> : 心エコー検査レポートの対象となった心エコー検査の検査日(<検査日>)
  • <データ種別> : 心エコー検査レポートのデータ種別情報を「<データ種別コード><レポート/データフラグ>」形式で指定する。(例:LJCS-100D)
    • <データ種別コード> : 診療情報を大きく分類するためのコード
    • <レポート/データフラグ> : 検査レポート、検査データを区別するためのフラグ
  • <特定キー> : 心エコー検査レポートの対象検査の各種ID情報を「<ファイル作成日時>.<データ管理番号>.<オーダ番号>.<部門管理番号>」形式で指定する。
    • <ファイル作成日時> : 検査レポートの場合は検査レポート作成日時。検査データの場合はモダリティでの測定日時相当の日時
    • <データ管理番号> : データやレポートを識別する同一部門管理番号内でユニークな値
    • <オーダ番号> : 電子カルテが発番する、施設内でユニークなオーダ単位の値
    • <部門管理番号> : 検査部門が発番する検査毎にユニークな値

本実装ガイドでは、Bundle.identifier要素に上記のコンテンツフォルダ名を持たせるとともに、その構成要素である<検査日><データ種別コード><レポート/データフラグ><ファイル作成日時><データ管理番号><オーダ番号><部門管理番号>の計7項目をSEAMATのキー情報と呼んで、次節で述べるように個別にマッピングする。

SS-MIX2拡張ストレージのコンテンツフォルダ名からSEAMATのキー情報を抽出して、Procedureリソースに個別にマッピングする

本実装ガイドでは、SEAMATのキー情報のうち、<検査日><データ種別コード><レポート/データフラグ><データ管理番号><オーダ番号><部門管理番号>の6項目をProcedureリソースを使用して個別にマッピングする。マッピング先の要素は以下の通り。

  • <検査日> : performedDateTime要素
  • <データ種別コード><レポート/データフラグ> : category要素
  • <データ管理番号> : identifier要素
  • <オーダ番号> : identifier要素
  • <部門管理番号> : identifier要素

SEAMATのデータタイプごとの記述仕様

心電図検査レポートの記述仕様

心電図検査レポートについては、こちらのページを参照のこと。

心エコー検査レポートの記述仕様

心エコー検査レポートについては、こちらのページを参照のこと。

心臓カテーテル検査レポートの記述仕様

心臓カテーテル検査レポートについては、こちらのページを参照のこと。

名前空間、コードシステム、バリューセットと識別子

本実装ガイドで定義された名前空間、コードシステム、バリューセットとその識別子の一覧を次の表で示す。

<表27 名前空間一覧>