電子カルテ情報共有サービス2文書5情報+患者サマリー FHIR実装ガイド JP-CLINS(CLinical Information Sharing ImplementationGuide) v1.5.0
1.5.0 - release
Japan
FHIRリソース: FHIRでは医療情報は、リソースというひとまとまりのデータ項目を集めた構造的なデータとして記述される。 プログラミング言語でいう構造体のようなもので、メソッドのないClassのような概念に相当するともいえる。患者基本情報のPatientリソース、 検査結果のObservationリソースなど、100種類以上のリソースが定義されている。
プロファイル: それぞれのリソースの構造(どういうデータタイプのどんな 要素から構成されているか)を定義しているのがProfile(プロファイル)である。Profileは、計算機で処理できるような形式で記述されたもので、本IGではJSON言語で記述されている。 Profile自体もひとつのリソースである(type要素がそのリソースタイプであるStructureDefinitionリソース)。リソースの種類のことをリソースタイプと呼ぶ。
リソース・インスタンス: リソース(のProfile)に従って記述されたひとつひとつの実際のデータ(実体)のこと。
<例:患者、田中太郎さんの患者基本情報をPatientリソースに従って記述したデータは、田中太郎さんのPatientリソース・インスタンスである。>
拡張(Extension): 本実装ガイドと仕様が準拠している、米国HL7が公表しているFHIR仕様のRlease4.0.1でもともと定義されている情報構造(要素)だけでは必要な情報が記述できない場合に、FHIRでは、そのリソース自体や一部の要素に対して、独自の拡張(Extension)定義を追加して、追加情報を付与できるようにすることが可能である。本実装ガイドでも、長期保存フラグや、傷病名に対して未告知フラグ、主病名フラグを追加できるように、それぞれの拡張を追加定義している。拡張自体も、ひとつのリソースである(type要素がExtensionタイプであるStructureDefinitionリソース)。